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"Roots"LINER NOTES

Anchor 1

Action!

この曲が完成した事で、今回のアルバムのレコーディングをスタートさせようと決意する事ができました!

60'のような懐かしいリズムパターンとラストのナナナナーというフェイクの部分をモチーフに作りはじめました。

全部録り終えた時、プロデューサーのイッフィーに

「全体的に変な曲だ」と言われたのが印象的でしたw

それもそのはず!

作り始めたらやりたい事が盛りだくさんになってしまい、

時代もジャンルも違う色んな人の影響を1曲に詰め込んでみた、欲張りな楽曲です。

Aメロ、Bメロ、サビ、間奏、 Dメロ、アウトロ、

全部がバラバラにテーマがある感じです。

でも、イッフィーのアレンジが本当に素晴らしく、

レトロさ、おしゃれさ、斬新さを持ちつつノリノリな感じに仕上げてくれました!

Aメロや間奏のリフがとっても気に入っています!!

歌詞はサビの頭の「始めようか!」というフレーズから浮かんでイメージを膨らませました。

その時見ていたドラマの主人公の恋愛がとってももどかしくって、

それを題材にして書いています!

歌詞を仕上げるのはとっても苦戦したのですが、

最終的には言葉遊びの部分も含めとっても気に入ったものを作る事ができました!!

ラストのナナナナーはウィルソンピケットへのリスペクトですw

Cloudy Night Club

普段メロディーからしか作れないタイプなのですが、珍しく表現したいアイディアから作った楽曲です。

イーグルスのホテルカリフォルニアやスザンヌヴェガのトムズダイナーの様な、

場所が主役の曲が書いてみたいなと思ったのがきっかけでした。

Cloudy Night Clubという場所には傷ついた人が集い、なかなかそこから抜け出せないという想定です。

テーマは自己肯定。

自分らしくありたいと思いつつ、

私自身、なかなか自分をコントロールできない日もあります。

この店はそんな葛藤を抱える人の溜まり場です。

一番悩んだのは店の名前です。

候補がいっぱいあったのですが、

いろいろ調べてみた結果、私が描いたお店のイメージに一番近いものは、

ナイトクラブっていうものなのだなという事になり、これに決めました。

ただナイトクラブという言葉は国や地域で全然違うようで、

日本では少しいかがわしい印象がありますが、

海外では人々が集いアルコールが飲めて、

音楽が流れており、ダンサーが踊っているのを観て楽しめたり、

自分たちが踊ることも楽しめる、といったようなお店という事で、

私のイメージとしてはもちろんこちらです!

サウンドとしては、ちょっと大人めなイメージで、

若い頃背伸びして聞いたジョーサンプルのアルバムに入っていた

ストリートライフという曲みたいにしたい!と思って書きました。

アレンジが素晴らしく、間奏のストリングスなど、本当に秀逸だと思っています!

ブラックミュージックのニュアンスを入れたくて、ゴスペル専門の方にお願いしました!

そこもぜひ聴いていただきたいところです。

空想世界

今回のアルバムの中で一番ポップな曲だと思っています。

何となく曲の雰囲気がアルバムコンセプトと少しずれてしまっている気もして、最後まで収録するか悩みました。

ただ、曲自体はとても気に入っていたので、

自分のポップセンスを見直してあげようと思い、収録する事に決めました!

完成させてみたら斬新な弦のアレンジと、

みんなの遊び心あふれる演奏ですごくキラキラした楽曲になった気がしています!

これもまたアレンジ勝ちな感じで、すばらしいメンバーに感謝したい1曲です。

歌詞の中に「空に月が2つ輝いた」というフレーズがありますが、

メロディーと一緒に浮かんできてしまい、

意味がわからないのでどうしようと思い、

つじつまを合わせるために空想の世界の歌になりました。

結果、妄想癖のある人の歌になり、

なんだか変態の歌のようですが、

殻に閉じこもりがちな自分に対して書いたのかもしれないなーと思っていますw

チェックメイト

めずらしく、タイトルがすぐに決まった曲です。

やたら海外ドラマを見ている私は、海外の頭のいい人はみんなチェスが上手なのだなーと思い、

「チェックメイト」というタイトルの曲を書いてみようと思い作りました!

私はユーミンの歌詞が大好きです。

曲の中にストーリーがあり、シチュエーション、登場人物の関係性や人間性、感情などが

全部表現されている短編小説のような歌詞。

それがユーミンの素晴らしいところだと常々思っているのですが、

この曲はそんな曲がかけたら、という私なりの挑戦です。

メロディーができた時、さすがに古くさいかなと思ったのですが、

この曲を書いた頃、Meghan Trainorが流行っていて、

彼女の音楽はオールディーズやドゥーアップなど、

古き良きアメリカ音楽のオマージュな感じがするのですが、

そういうものが今でも大ヒットするという事にとっても勇気づけられ、

これはもう心おきなく古くさくいこう!と思ったのを覚えています。

曲が出来た直後に、バイオリン、ウッドベース、アコギという編成でのライブがあり、

この曲をやってみたのですが、その時の演奏がとても素敵だったので、

その感じを再現するような感じのアレンジとなりました。

雨宮麻未子ちゃんのバイオリンがとても心地よく、

まーくんのウッドベースやイッフィーのアコギも素敵です!!

サビの優しく包み込んでくれるようなコーラスもとっても気に入っていますw

朝がキライだった理由

バラードの候補曲がいくつかあり、どれを収録するかすごく悩んだのですが、

今回のアルバムコンセプトを考えてこの曲を選びました。

ジャズのスタンダードのような雰囲気の曲が書きたいと思って作りました。

歌い上げるバラードというよりは、控えめで、

夜にお酒でも飲みながらBGMとして聴けるような音楽を目指しました。

イントロのピアノはチャイムをイメージしているそうですw

furaniちゃんのピアノがとっても素晴らしいです!!

歌詞では、何気ない日常の中にある小さな幸せに気がついた主人公の気持ちの変化を描いてみました。

チェックメイトとはまた違った書き方で、もっと心の内面にフォーカスをあてて書いてみています。

主人公はずっと同じ部屋の中にいて、同じ景色を見ています。

同じ場所にいながら、気持ちの変化とともにだんだんと目に映る世界が広がっていく感じを

曲とともに表せていたらいいなと思っています。

Tiny Tiny

この曲も本当に色んな音楽の要素をイメージしました。

出だしはブラックっぽいイメージで作りはじめたのですが、

サビのコード進行やメロディーの譜割や歌い方などは、

シャンソンやフレンチポップというフランスの音楽をイメージしました。

出来上がって歌ってみた時に、

本来の私の歌い方を思い出したような感覚を覚えました。

​だからきっと、私の歌声が一番いかせる楽曲なのではないかと思っています。

Bメロの最初半分はメロディーがないという荒技も、

素敵なコーラスのおかげでうまく成り立ち、結果すごく気に入ってますw

正直歌詞もメロディーも完全に感覚で書きなぐった感じの曲で、

いちいち悩みぬく私にしては珍しいタイプの楽曲です。

荒削りなのですが、

ある意味一番アートっぽく描けた作品だなと思っています。

Live

アルバム全体的にシリアスな曲が多かったので、ちょっと力の抜けた曲が欲しく、

かつライブでやったら楽しそうな曲を増やしたいなーと思って書きました。

その名も「Live」。

アレンジの方向性が2転3転とした曲なのですが、結果的にすごくいい感じに仕上がったと思っています。

当初はロックっぽくしようと思っていたのですが、

このアルバムには明るさが足りない!!と思い、

この曲くらいはとにかく明るくハッピーな感じに仕上げたいなと、試行錯誤!!

最初につけたコード進行ではどうしても明るくならなくて、

ほぼ全部つけ直してみたり、リズムの感じをもっと軽快にしてみたり。

最終的にはちょっとFunkyなポップスになりました!

シンプルな曲だけに、色んな方向性の可能性があったのですが、

自分がどういう音楽をやっていきたいのかを、

改めて考えるきっかけをくれた曲でもあります。

曲を作る時、いつもライブで演奏してくれているメンバーの音が聞こえてくることがあるのですが、

この曲の場合は、聡くんのドラムが浮かんできました。

レコーディングの時もライブのようにノリノリで演奏してくれてすっごくいい感じに録れた気がしています!

リプレイ

アルバムの最後に、シンプルなバラードを入れたいなと思って、いくつか書いてみたのですが、

この曲が一番いい匂いがする気がして選びました。

その頃見た映画か何かの、

ハンプトンの海岸の映像がとっても印象的で、

インスピレーションをもらいました。

もう会えなくなってしまった大切な人を思う曲です。

Aメロのメロディーと歌詞のマッチングがとっても気に入っています。

そこをいかしたいために、Bメロやサビは1回だけという短い曲にしてみました。

とにかくニュアンス重視の曲ですが、素朴ですごく私らしい曲がかけた気がして、

とっても気に入っています。

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